【 参加レポート】JAWS-UG コンテナ支部 #15

【 参加レポート】JAWS-UG コンテナ支部 #15

Clock Icon2019.08.30

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こんにちは。AWS Loft大好きKyoです。

JAWS-UG コンテナ支部 #15 @AWSセミナールーム に参加してきたのでレポートします。

JAWS-UG コンテナ支部 #15

セッション

懐かしのツイートと振り返るAWS コンテナサービスアップデート

Speaker: トリ / Amazon Web Services Japan
  • AWSのSAにして、コンテナ支部のオーガナイザー
  • 2018年11月〜現在の自身のツイートと共にコンテナ関係のサービスのアップデートを振り返る
  • AWS コンテナロードマップ
  • なお、最もいいね!されたツイートはこちら

そういえば、Amazon EKS の正式名称が改称されて、今日から "Amazon Elastic Kubernetes Service" になってます!

(え、元ですか?元は "Amazon Elastic Container Service for Kubernetes" でした)https://t.co/7lts6KkvR3

— ポジティブな Tori (@toricls) 2019年6月19日

Amazon ECSの開発環境を動的に管理するツールを作ってみました

Speaker: プログラミングヤクザ / サイバーエージェント

開発環境の元の姿: devXX方式

  • 既存環境をどんどんコピーしていく(dev00を元に、dev01,dev02...)
  • おそらくよくある方式
  • メリット
    • 学習コスト、導入コストほぼゼロ!
  • デメリット
    • 環境の利用についてチャットによる原始的コミュニケーション
    • 乱立し、かさむ環境(インスタンス)コスト
    • (昔作った環境を使い続けることにより)開発環境が本番環境と乖離してしまう

あるべき姿: 動的devXX方式

  • devXX方式のメリットを継承しつつ、デメリットを解消する
  • コスト最適化しつつ自動化
  • 1環境のライフサイクルを考える
    • 1PR = 1環境
    • PR作成により環境を作成し、クローズorマージで削除

動的devXX方式を実現するためのツール eden

  • ECS Dynamic Environment Manager
  • リファレンスとなるECS Serviceをコピーする
  • create/deleteの2コマンドのみ
  • シンプルなCLIとREST風(not RESTful)
  • ALB, lambdak ,flaskでできており、コードは全部で1300行くらい
  • タップル誕生ですでに使われている
  • OSSとして公開されており、今後どんどん進化する予定

Fargate運用物語 ~ 本当にコンテナで幸せになりますか? ~

Speaker: 曽根 壮大 / オミカレ

はじめに結論

  • EC2できるならEC2, EC2で困ってるならコンテナ
  • EC2よりFargateを使いたい、使いたいから使う
    • これはだめ。根拠がないと辛みを重ねるだけ
    • ミドルウェアは選定理由があるはず

EC2で辛かったこと

  • AMI, Ansibleの管理
  • 手元の環境との乖離
  • deployの複雑さ
  • 複雑になるとどんどんオートスケールの起動が遅くなる(起動に5分とかいるのでサービスが落ちる
  • Ansibleをちゃんと設計していることは稀。スタートアップだととくにそう
  • Ansibleは便利だが、頻繁に環境に手を入れるならコンテナが向いている。一方、固まったものにはAnsbile

Fargateで辛かったこと

  • 最初の環境構築
  • トラブルシューティング
    • ネットワークのデバッグが大変
    • 気軽にpingやcurlが打てない
  • ログ
    • CloudWatch Logsで気軽に取れない
    • しっかりやろうと思うとfluentd
  • モニタリング
    • パフォーマンス計測が甘かった
    • 大事な時に、コンテナはすでに死んでいていない
  • フルマネージド故にできないこともある
  • 実務経験がある人がチームにいることは重要
  • オートスケールはかんたんだけど、増えるより落ちるほうが早い場合に困る

Fargateでよかったこと

  • デプロイが楽に
  • 運用が回りだせば得るものは多い
  • 本番にあるコンテナ全て同じ
  • ロールバッグがかんたん
  • デプロイに対する心理的安全性
  • 開発環境の複製がかんたん
  • CI/CD環境がよりかんたんに

まとめ

  • 自分たちの解決したい問題のスコープを大事にする(自分たちは何をしたいか
  • コンテナなら仕組み化が重要(ステートを持たないから仕組み化しやすい
  • 全体じゃなくても一部から使うことでもメリットはある(開発環境でdockerとか
  • 運用のことを考えよう

How Fast can your Fargate Scale?

Speaker: Pahud Hsieh / Amazon Web Services

オラオラスケールアウトするマンの図 #jawsug_ct pic.twitter.com/rSf2SX9FAw

— ポジティブな Tori (@toricls) 2019年8月29日

  • 台湾AWSのサーバレス系SA
  • サーバレス、コンテナ、CDKあたりが得意
  • 遅いと言われるFargateのscaleを高速にやるデモ
    • abコマンドで負荷をかけ、5秒でscale
  • Step Functionsとの組み合わせがキモっぽい
  • CDKでStep Functions書くの良さそう(通常の多量のJSONはつらそうだ。。

所感

個人的には壮大さんの発表の印象が大きかったです。

自分含め技術が好きな人間は多かれ少なかれ「使いたいから使う」に陥りがちだと感じており、ビジネスにおいては「達成したいことは何か」「そのためのベストな方法は?」という思考を持ち続けなければ、と感じました。 (...それでもやっぱり気にはなるので、ビジネス以外のところでガシガシ使ってみて、採用する理由が見つけらればビジネスでも使うようにしたいw)

ちなみに今回初めてコンテナ支部へ参加したのですが、濃密であっという間の二時間でした。Chimeによるリモート枠もあったので、遠方の方にもおすすめです!

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